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会席でいただいた出前のお寿司があまりにも旨かったので今度食べに行こうと調べてみると、その常天というお寿司屋さんには旅館が併設されていました。ちょうど客が1泊する必要があり、宿をそこに決めて一緒に行きました。ついでにお部屋も見学です。 階段を昇って廊下を進みお部屋に案内されました。下の写真は常天さんのサイトから無断拝借。床の間にブラウン管テレビがあるのはご愛嬌ですが、その右に掛かっている絵がすごいのです。説明すると悪さをしに行く馬鹿がいないとも限らないので詳しく書きませんが、こんな値打ちのあるものを客室に掛けていて大丈夫かと心配になるような代物です。東京芸大が収蔵している江戸時代の絵師の作品ですよ。びっくりです。 黒檀の床の間に網代天井、大きな座卓は漆の研ぎ出し。茶菓子の皿も伊万里でなかなかのものです。衣文掛けと、それと同じ形の手拭い掛け。まるで時代劇のセットのようなお部屋であります。そのわりに格式ばっていないので気楽にくつろげます。その他の調度は昭和っぽい、なんともレトロな雰囲気です。 宿としては現代的な利便性を期待できないのですが、不自由をも楽しめる気持ちに余裕のある人にはたまらない楽しいものです。 ビジネスホテルに飽きた旅慣れた人にお勧め。有名な東京本郷の「鳳明館森川別館」をコンパクトにして家庭的にしたような感じです。 さてお目当てのお寿司。何がすごいってシャリが素晴らしいのです。昔ながらの羽釜を使い薪で炊いているそうで、ほんのちょっと柔らかめに握られたシャリは、噛むと甘みが湧いてきます。 そのシャリの旨みとネタの旨みが混然一体となり、口の中いっぱいに広がります。これは間違いなく美味しいです。そして値段が安く、気さくな雰囲気で言う事ありません。 鳥取サンヨーの炊飯器はうまいと全国で評判ですが、この常天の炊き上がりを目指して開発されているという噂も聞きました。納得であります。
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