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義父から譲り受けた旧型のホンダフィットに乗ってそろそろ2年半になります。総走行距離は5.5万キロ。今回はいまさらながらのインプレッションです。 このクルマに乗ってまず思うのはシートの座面角度が前のめり過ぎる事です。 いくら調整しても尻が落ち着きません。これだと太ももを座面に預けられないので長距離ドライブが疲れます。全体的に薄いシートながら出来は悪くないのでちょっと残念なところです。リアシートに座っても意外と足元に余裕があり、4人乗車もじゅうぶん実用範囲です。シートアレンジもまずまずで、リアシートを倒せばけっこうな容量です。ぱっと見より車体が大きいので室内空間に余裕を感じるのかもしれません。Aピラーが太くて斜め前方の視界が遮られるのは慣れるまで時間がかかりました。 ステアリングは太めで直進安定性も良く、ずいぶんしっかりした感じがします。エアバッグが出てくるあたりの表面処理が弱いのでキズが目立ちます。ハンドリングは上出来。常用範囲をちょっとくらい超えても不安はありません。ブレーキも踏み始からよく効く感覚があり、車重が軽いせいか実際に制動距離も短いようです。低速時にエンブレがギクシャクするのはご愛嬌。最初は驚きます。 このクルマのウリの燃費です。市街地と郊外が混在する場面で18km/l~21km/lです。スタッドレスを履いてエンジンがなかなか温まらない不利な冬季は15~18km/lに落ちます。夏場に丁寧に走れば23km/lで、長距離だと26km/lくらいは軽く走ります。最高記録は鳥取~境港間で31km/lです。もっとも計測誤差があるので数パーセントは割り引かないといけないかもしれません。 それでも軽自動車より燃費はいいし、渋滞さえなければハイブリッドの必要は感じないレベルです。おそらガソリンエンジンの乗用車としてはこれくらいの排気量が効率がいいんでしょうね。普通に走っても1800rpm以上回す必要がないですから。この次のモデルは車体をサイズアップして、しかも公称燃費が同じです。ということはホンダさんはその気になれば同一サイズでもっと燃費のいいフィットも作れたはずですが、そうしなかったのは新型はサイズアップするセオリーがあるのと、もうひとつはインサイトの存在価値がなくなっちゃうからではないでしょうか。それくらいフィットは良く出来たクルマだと言えそうです。新型は街乗りにはややサイズが大き過ぎる気がしないでもありませんが安全性は高そうです。 このクルマに乗って、ホンダさんは真面目に内燃機を作ってるんだなと感じました。ハイテクを使わずにこれだけ高効率のエンジンを安価に作り、パッケージにちょうどいいセッティングする技術は相当なもので、これは他社の追随を許さないでしょう。ボディとエンジンが高い次元でフィットしているのがこの車名の由来のような気がします。ずいぶん褒めましたが、実はそろそろヤンチャなクルマに乗り換えたくなってきております。よく出来でいるがゆえに、反対にアクの強い大馬力のクルマにあこがれてしまいます。いけませんねえ。
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